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心エコー研修について

心エコー検査の研修は、まずホルター心電図の解析講習を受講したメンバーの中から希望者順に開始しています。

実際の研修は、心エコー検査専門のソノグラファーの指導による病院での実習形式で行い、期間は基本的に1週間(月曜日から金曜日)としています。実施時期についてはご自身の希望で決めます。
研修費は無料ですが交通費や滞在費は自己負担になります。
尚、この研修に参加するために、以下の項目について理解できているか、ご自身で判定しておいてください。

心電図関係
1.正常心電図の時間計測項目について理解できていること。
2.R-R不整の定義を知っていること
3.心房期外収縮と変行伝導、非伝導型心房期外収縮、それぞれの説明ができること
4.心房細動と粗動との血行動態上の違いが理解できていること
5.心室期外収縮と、その発生源との関係が理解できていること
6.脚ブロック(右脚、左脚前枝、後枝、左脚)の変化ついて軸偏位との関連を含めて説明できること
7.心房頻拍と上室性頻拍の言葉の定義と、波形の特徴が理解できていること
8.WPW症候群の波形が判読できること
9.上室性頻拍と心室頻拍について、その波形変化と血行動態の違いが理解できていること
10.徐脈性不整脈についてペースメーカーの適応基準が理解できていること
11.ペーシング不全とセンシング不全の意味が理解できていること
12.ST変化の機序が説明できること
13.異常Q波の出現機序が説明できること

心臓動態関係
1.心音のⅠ音とⅡ音の区別ができていること
2.Ⅲ音の聴き取りができること
3.収縮期駆出性雑音と全収縮期性雑音の区別ができること
4.拡張期吹鳴様雑音と拡張期ランブルの違いが把握できていること
5.心周期現象・心時相が正しく理解できていること
・心電図・心音図(I音・Ⅱ音)・左室圧・大動脈圧・左房圧を時相、各内圧の形と高低差にも考慮して自身の手で忠実に重ねて描けること
・左室圧-容積曲線が描けること
・これらをもとに、心時相・心周期を説明できること
6.血圧について、脈圧と平均血圧の意味が理解できていること
7.頸静脈拍動の観察ができることとCVPとの関係が理解できていること
8.橈骨動脈拍動の触知で左右差の判断ができること
9.虚血性心疾患、心臓弁膜症、高血圧性心臓病、心筋症、心膜炎、などの心疾患の病態としての特徴が理解できていること
10.心不全についての基本が理解できていること
・心拍出量の決定要素
・スターリング効果
・S-Gカテの役割
・RAA系の意味
・ANPとBNPについて
・左心不全と右心不全の違い

心エコー研修 顧問
田中教雄(日本超音波検査学会 日本心エコー図学会 理事)